
語学学習や暗記物に「Anki」アプリ設定のポイント
語学学習をしている人にはわりとメジャーな「Anki」というアプリ、わたしも結構前から使っていますが、アプリの自由度が高いこともあって逆に設定の仕方が分かりづらかったりします。そこでちょっとしたポイントなどご紹介したいと思います。今回は「日本語」→「英語」の場合を前提に進めます。「Anki」自体は語学学習に限らず、暗記したい様々なものに応用できるので、使ったことない人は参考にしてみてください。
●英訳テストの例で日本文(問題)を表示

●「解答を表示」で答えの「英文」が表示

\もしよかったらお願いします。/
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Amazonギフト券(Eメールタイプ)
「Anki」の特徴
一応知らない人のために簡単に説明すると、「Anki」はいわゆるフラッシュカード(暗記カード)の電子版ということになります。で、この「Anki」の優れているところの一つはアルゴリズムで覚えてないカードを優先的(集中的)に学習できることです。たとえば、英単語カードを使ったシンプルだけど効果的な暗記法というのがありますが、まさにこれを機械的に自動でやってくれます。また、Webと連携することによりPCやスマフォなどとデータが同期できたり、設定することで文章の読み上げで発音を確認できたりもできます。これら全て無料で行え、マルチプラットフォーム対応でなのでもちろんLinux用のクライアントアプリもあります。「Anki」のインストール
Ubuntuソフトウェアセンターからインストールできます。「Anki」Webとの連携(同期)
ウェブブラウサーでAnkiWebへアクセスし、サインナップします。クライアントアプリの方は画面右側にある「同期」のアイコン(リサイクルマークみたいなの)からWebサイトで作ったしたIDとパスワードを登録します。詳しくはAnkiWeb 同期機能の使い方が参考になります。「Anki」の使い方
基本的な使い方や設定の仕方ははじめてのAnki – まず使ってみるやAnki日本語マニュアル Wiki*が参考になります。「Anki」学習素材の入手
先人の作った学習素材が画面下にある「共有単語帳を取得」からWeb経由で入手できます。たとえば必ず使える英会話(初・中級)英語なんか良さげです。
そういった素材を使うのもいいですが、自分のレベルに合わなかったり、覚えたい内容じゃないとモチベーションが上がらなかったりしするので、自分で覚えたい素材を用意して登録するほうがいいかもしれません。
学習素材の登録の仕方
上記画面の「追加」から個別に追加することもできますが、一つ一つ追加するのは面倒なので、まとめて登録する方法をご紹介します。たとえば、以下のような日本文と英文を 「コンマ・セミコロン・タブ」のいずれかで区切ったプレーンテキストを作り、「UTF-8」で「○○○.txt」として保存します。*セミコロンで区切った例
間違った行動を取ると、大変なことになるかもしれないから。 ; We could get ourselves into trouble if we make a wrong move.
頭脳明晰ですよ。 ; You're one smart cookie.
売り上げを増やすためには知恵を出さなければならない。 ; We need to come up with an idea to increase sales.
計画に変更を加えないといけないんだ。 ; I've got to make a change to the plan.
彼はものまねがうまい。 ; He's good at doing impressions.
期待しているわよ。 ; You'll be doing me a favor.
そんなことしちゃだめだよ。 ; That's not what you are supposed to do.
うまくできてしまったりして。 ; It might come easy for you.
これを「Anki」のメニューから「ファイル」>「読み込む」で「○○○.txt」を読み込ませます。すると、以下のような画面が出るので、必要な設定をして「読み込む」ボタンを押せば登録されます。同じ単語帳にあとから追加する際、以前登録したものと被った文は自動的に弾かれるようになっているみたいです。

音声の読み上げ設定
音声を読み上げるようにする方法はいくつかあるようなのですが、最もお手軽と思われる方法がAnki Plugin無しでGoogle Text To Speechを使うだと思います。設定は「Anki」のメニューから「ツール」>「ノートタイプを管理」で該当のノートを選択し>「カード」を開きます。
上記サイトの例は「英語→日本語」ですが、わたしの設定では「日本語→英語」と逆ですので以下のようにします。これを上記画像のように追記すればOKです。
Frontの日本語を発声
[sound:http://translate.google.com/translate_tts?ie=UTF-8&tl=ja&q={{text:Front}}]
Backの英語を発声
[sound:http://translate.google.com/translate_tts?ie=UTF-8&tl=en&q={{text:Back}}]
*これはGoogleのTTSなので、日本語の発音はあまり良くありません。日本語の読み上げは必要なければ追記しなくてもいいと思います。
補足
ここで紹介したのはわたしが理解している範囲で「Anki」の機能のごく一部です。また、今回「素」の状態から試したわけではないので、ほかに必要な設定があるかもしれませんので、そのあたりは参考のサイトをご参照ください。- 関連記事
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